人の目を気にするのは大切ですね。
とは言ってもあなたに向けられる目線を意識するわけではありません。
チャートに向けられる多くの人の目線を意識してトレードを行いましょうということです。
ここまでダウ理論や水平線と言った事を学んで来ましたが、
これって結局相場参加者がどの価格を意識しているのかを知る目安なんです。
例えば上の画像の一番上に引いている水平線は、122円(ちょっとずれてるけど)のラインです。
このラインに対しての値動きを見てみましょう。
黄色丸で囲った部分、下降してきた価格が2度反発していますね。
その後、下降の勢いが強く下抜けますが、今度は緑丸で囲った部分で
上昇してくる価格が抑え込まれているように見えますね。
黄丸のような動きをサポート、緑丸のような動きをレジスタンスというのですが、
これだけこのライン周辺で価格の動きが変わるのは、
この122円の上下で多くの注文が入るからなのです。
黄丸の部分では、「122円まで下がったら買いでエントリーしよう」とか、
「損切り / 利確しよう」とか買い注文が集中することで下降してきた価格が上昇するのです。
逆に緑丸の部分では売り注文が集中することで価格が下降ています。
また、右端の緑丸ですが、チャートパターンがセオリー通りのきれいな三尊になっていますね。
この三尊を始めとするチャートパターンを形成するのも
相場参加者の心理状態が同じような取引を繰り返す事の現れなんです。
今回例に挙げたのはキリ番周辺のラインでしたが、上位足でトレンドの変換ポイントや、
最高値、最安値等意識されやすいラインに水平線を引いて、短期足で水平線に対しての
値動きを観察してみましょう。
この時、そのラインやローソク足に対して他の人がどんな気持ちで見ているのか考えてみると
チャートに対しての理解が深まりますので、やってみて下さい。