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2-4 マルチタイムフレーム分析

マルチタイムフレーム分析とは、長期足から短期足までのチャートを分析することで

トレードのエントリー(買いか売りかどこでエントリーするか)、イグジット位置(利確、損切り)を

確定するために行います。

とある日のユーロドルの日足チャートです。

赤丸の部分の値動きに注目して下さい。

価格が大きく下落した後、V字に上昇して下落の起点の価格まで戻って来たところです。

では、4時間足を見てみましょう。

赤丸で囲った部分はおおよそ日足で囲った部分と同じ部分です。

日足では読み取れない小さな上昇下降があるのが分かりますね。

続けて1時間足を見てみましょう。

ウインドウに収まらなくなってきましたが、4時間足まで見えていたV字の上昇の部分だけが

見えています。

今度は15分足です。

V時に上昇した後、価格がもんでいる部分です。

さらにさらに5分足です。

レンジ相場から少し上抜けたところでまた価格がもんでいますね。

もう一度日足から5分足まで一気に見ていきましょう。

この5枚の画像を見た時にどの画像を見てもはっきりと「上昇」または「下降」と

判断できる値動きであれば、他の足を見る必要はないかもしれませんが、

それぞれの時間足を見た時に上がりそうかなぁ?下がりそうかなぁ?と

感じることが違うと思います。

トレードをしていると1時間足で明確な下降トレンドが出ている時に

5分足では上昇トレンドになっているなんてことが日常的に発生します。

この時エントリー方向を明確にするのに役立つのがマルチタイムフレーム分析です。

1時間足で明確な下降トレンドの時に買いでエントリーするとどうなるでしょう?

短期的には価格が上昇するかもしれませんが、早い段階で下降が始まる可能性が

高いですね。

この場合、1時間足でトレンドを見て、5分足で上昇から下降に転換するタイミングで

エントリーすれば1時間足の下降の波に乗れます。

上のイラストを見て下さい。

黒を1時間足、青を15分足、赤を5分足だと思って下さい。

1時間足の波を作っているのは15分足の小さな波の集まりで、

更にその波を5分足の波が作っているというイメージです。

赤のチャートがチョロっと上下しても、それは1時間足の大きな動きの中の一部でしか無い

ということです。

基本的には上位足(長い時間足)の動きのほうが信憑性が高いため、

チャートを見るときには上位足からの環境認識(チャートの方向性と流れの確認)を行って、

エントリー方向を決めるようにします。

私は狙う利益幅によって、分析する時間足は変わりますが、

一回あたりのポジション保持時間が短いスキャルピングだと4時間足~1分足、

数時間~1日ポジションを保持するデイトレードだと日足~15分足、

数日以上ポジション保持するスイングトレードだと、月足~4時間足あたりを

参照するようにしています。

(と言ってもほとんどスキャルピングの取引ですが)

マルチタイムフレーム分析と水平線を組み合わせるとよりエントリーとイグジットの

タイミングが見えてくるようになりますよ。