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3-7 ダウ理論(実践編その2)

3-6ではダウ理論の復習をしてもらいましたが、ここでは更に深掘りしていきたいと思います。

ダウ理論とは簡単に言うと相場の原理原則を体現したものだと言っても過言ではありません。

つまり、ダウ理論をチャートに落とし込めば、今相場が上昇なのか、下降なのか

まだ伸びるのか、止まるのかそういったものが見えてくるようになります。

まずは上のチャートを見て下さい。

AUDJPYの日足チャートですが、良い感じで上昇トレンドが出ていますね。

ジグザグを描いてみました。

このジグザグはチャートの動きを俯瞰してみるのに役立ちますので

チャートのスクリーンショットを撮ってペイントで描きまくって、

頭の中で描けるようになるくらい練習してみて下さい。

話は戻ってダウのお話。

チャートの流れとしては上昇トレンドが出ていて、最高値をつけた後一旦下降するも

途中で止まって再度急上昇して、前回高値を更新した後少し下げている状態です。

ダウ理論的には前回最高値を抜けて戻って、支えられれば上昇トレンド継続という

局面ですが、この後どうなるかは誰にも分かりません。

ただ、一つ言えることは、このラインをもし下抜けると勢いよく下がります。

なぜならこの前回最高値のライン周辺に注文が集中しているからです。

FXトレードは相場の多数決ですので、利益を出すには

相場参加者がどこにどっちの注文を入れているかを見定めたいのです。

その見定めをする基準をダウ理論に当てはめて考えようというのがここで学ぶことです。

では注文が集中していると考える根拠を説明していきます。

先程のチャートの4時間足です。

ちょっと時間が進んでいるのでチャートも進んでいますが、水平線を下抜けてきています。

更に1時間足です。

このチャートの最高値(緑の水平線)を付ける前の押し安値(青色の水平線)を見て下さい。

この水平線は先程の前回最高値のラインですが、ずっと上昇してきてこのラインを抜けた後、

一旦押し安値をつけて最高値まで上昇していますね。

この時点で買いでポジションを持ってエントリーしている相場参加者は、

この押し安値の少し下に損切りを移動しています。

つまり、ここまで上昇トレンドが継続してきたのですが、このラインを割ることで

「明確なトレンド転換のサイン」(安値高値の切り上げの終了)となり、

ラインを割ったら売りでエントリーしようと考えているトレーダーと、

ラインを割ったら買いの損切りを考えているトレーダーの注文が一斉に売り方向に揃うので

一気に売りが伸びるという考えです。

もちろん日足ではローソク足が確定していませんのでまだトレンド転換が確定しているわけでは

ありませんが、1時間足ではラインを割って確定しているので

デイトレやスキャルピングでしたら、十分に下降の波にのることができると思います。

こんな感じでダウ理論をもとに注文が集まっていそうなラインを探して見て下さい。

でも、ここで一つ注意です。

エントリーは必ずラインのブレイクが確定してからにしましょう。

私はラインを割る前にエントリーしてしまう癖(?)があり、反発の波に揉まれて

痛い目に合うことがありますw