上のチャートを見て下さい。
ローソク足、移動平均線の他に、色とりどりの水平線が引いてあります。
これは、自分で任意の位置に引いた線なのですが、白い○を付けてある部分に注目して下さい。
同じライン上で値動きが反転しているのが分かりますか?
左の3つの○は価格が下がって来て水平線に弾き返されたようにまた価格が上がっています。
4つ目の○でローソク足が水平線を下抜けて急激な下落が起きています。
5つ目の○で上がってきた価格が一旦この水平線で抵抗されています。
6つ目の○でまた価格が反発して価格が上昇しています。
このように市場参加者に意識される価格がチャート上には存在し、
その価格を基準に注文や決済が行われているのです。
前述の通り、需要と供給のバランスが偏ることで価格が動くのですが、
その偏りが起こりやすいポイントを判断する根拠が水平線やインジケーターなのです。
インジケーターは設定すれば勝手に表示されますが、水平線は自分で引く必要があります。
では、根拠となる水平線はどうやって引けばいいのか解説していきましょう。
ここで1章でお話した「ダウ理論」が出てきます。
ダウ理論の言う「明確な転換シグナル」が水平線を引くポイントとなります。
具体的に説明します。下のイラストを見て下さい。
赤と青のジグザグはローソク足の動きを表しています。
まず、チャート画面上の最高値と最安値に水平線を引きます。
次に左側の○と矢印を見て下さい。
安値と高値がどちらも切り上がっています。
この状態を「上昇トレンド」と言います。
最高値を付けたあと、今度は高値と安値が切り下がっていますね。
この状態を「下降トレンド」と言います。
では、ダウ理論のトレンドの転換シグナルを探してみましょう。
上昇トレンドの方はイラストの左は1つ目の高値より上から下がってきたとして下さい。
最安値を付けたあと一旦高値を付けます。
その後安値を付けますが、最安値よりも上で安値を付けました。
これがトレンド転換の始まりで、次の波で高値安値どちらも直前の高値安値よりも
高い値を付けていますね。
これで上昇トレンドが確定するのですが、この1つ目の高値のラインは意識されやすいので
ここに水平線を引きます。
下降トレンドも同様に最高値のあとの値動きで1つ目の安値のラインを下抜けて
下降トレンドが確定しますので、1つ目の安値に水平線を引きます。
簡単に説明するとこんな感じになりますが、いかがでしょうか?
個人的な間隔ですが、トレードって結構習うより慣れろ的な部分があって、
デモトレードというリスクを伴わない練習の場が用意されていますので、
まずは水平線を引きまくって、自分の引いた水平線にどのように価格が反応するのか
確かめてみて下さい。
そうしているうちにどのポイントが市場参加者に注目されているのかが
見えるようになってきますよ!