2-1ではチャートを形作るローソク足を学んでもらいました。
ローソク足が持つ情報について理解できたでしょうか?
ローソク足の連なりがチャートとなるわけですが、ローソク足1本づつを
細かく見ても全体の流れを掴むのは難しいです。
そこでよく利用されるのが「移動平均線」です。
下の画像を見て下さい。
ローソク足とは別に青と赤の曲線が表示されていますね。
これが「移動平均線」と呼ばれるインジケーターです。
インジケーターとは値動きを特定の計算式を用いて分析した結果をチャート上や
別の画面に表示させるもので、トレードの注文/決済の目安として利用します。
移動平均線は数あるインジケーターの中でも非常にシンプルなものですが、
多くの人が指標として利用していますので、頼りになります。
(中には移動平均線とローソク足だけでトレードしている人もいます)
計算方法は、その時点のローソク足を含むn本前までの(nは任意に設定できます)の
ローソク足の終値の平均値をつないだ線となります。
細かい計算方法を知りたい方はネットで調べてみて下さいね。
絵で表すと下のようになります。
矢印の時点の移動平均線の価格はそのローソク足の21本前までの終値の平均を表します。
チャートの動きは必ず波打ちながらジグザグに上昇下降するのですが、
それを平均することでなだらかな曲線として表示することが出来ます。
つまり市場の大まかな方向性(上昇下降、横ばい)をひと目で判断することが出来ます。
また、現在の価格が移動平均線の上にあるか下にあるかで、
市場が売り買いのどちらを意識しているかを読み取ることが出来ます。
私は画像に書き込んだように、21MAと84MAを表示させています。
(移動平均線のことをMA(Moving Average)とも言い、見ている足の数を付けて
21MAとか84MAと呼びます。)
何故21MAと84MAかというと、日足で見た時に21MAというのはおおよそ1ヶ月間の
取引所が開いている(平日の数)と同じだからです。
つまりこの1ヶ月の値動きがどういう傾向にあるかを見ることが出来るのです。
84MAはよく見る時間足が、日足、4時間足、1時間足、15分足、5分足と
上位足と下位足の差がおおよそ4倍になっていることから、
今表示させている時間足に上位足の移動平均線を写しているイメージで使っています。
ちょっと複雑な説明となってしまいましたが、このあたりは後で出てくる
マルチタイムフレーム分析で詳しく説明します。
最後にDMMのチャートツールで移動平均線を表示する方法を説明します。
チャート画面の上部にアイコンが並んでいます。
赤丸で囲ったピンク色のアイコンが3つ並んだ左端のアイコンをクリックして下さい。
このようなウインドウが表示されますので、①左のリストの単純移動平均線をクリックし、
②追加をクリックします。
ウインドウの右側にこのような入力欄が表示されますので、
期間に「21」と入力し、スタイルの色がついている部分から好きな色を選択し、
ウインドウの下の設定をクリックするとチャート上に移動平均線が表示されます。
同じ手順で「84MA」も追加しましょう。
ちなみに期間は任意の数字を設定できます。
期間を短くするほどチャートの動きに追従するようになりますが、
ダマシ(インジケーターの指標とチャートの動きがマッチしない)が
発生しやすくなりますので、あまり短い期間の移動平均線はおすすめしません。